記事一覧

神社の参拝方法

少々、間が空いてしまいましたが
2010年最初の日記になります。
喪中につき新年の祝いはできませんが
今年もひっそりとやっていくのでどうぞ宜しくお願いします。

年末は風邪を拗らせてしまい色々と大変でした…。
高熱が酷かったのでインフルエンザという疑惑もかけられたのですが
一日寝たら治ってしまったのでどうやら違ったみたいでよかったです。

さて、今回は神社参拝の作法についてまとめてみました。

ファイル 36-1.jpg
ちょいと見づらいかもしれませんが、きつねさんで解説します。
絵を見ながら参考にしてくださると幸いです。

まずは鳥居をくぐる前に軽く会釈(一礼)をします。
参道では真ん中は神様が通る道「正中」とされているので
端を通るようにします。

ファイル 36-2.jpg

次に手水(ちょうず)の作法です。
水で穢れ(けがれ)を洗い流し、心身を清めます。
元来は自然の湧き水を用いて身を清めたとされますが
今ではなかなか難しい事なので、手水舎を利用します。

一、水盤の前で軽く会釈をします。
二、右手で柄杓を汲み、左手を清めます。
三、柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。
四、再び右手に持ち替えて、左手に水を受け口を漱ぎます。
五、口をつけた左手を清めます。
六、柄杓を立てて柄(持つところ)を清めます。

口を漱ぐ際、柄杓に直接口をつけるのは止めましょう。
漱ぐといっても、土の上でないとなかなかやりづらいとおもいますので
軽く口を濡らす感じでよいと僕はおもいます。

手水舎は龍が多いですが、場所によって様々です。
以前日記にあげた、大黒様の手水舎のように珍しいものもあるので
色々な場所を散策してみるのも面白いかと存じます。

ファイル 36-3.jpg

拝礼の手法です。
一、お賽銭を入れます。投げ入れてはいけません。
二、鈴を鳴らします。
三、九十度腰を折り、二礼をします。
四、両手を合わせます。この時、右手を少し手前に引きます。
五、二回拍手(かしわで)を打ちます。
六、最後に一礼をします。

鈴を鳴らすという行為は
神様をお招きするという意図があるようです。

ここで説明した、二拝二拍手一拝が一般的な作法ですが
出雲大社、宇佐神宮のように例外もあるようです。
(二拍手ではなく、四拍手)

つたない説明ではありますが、少しでも参考になれば幸いです。
軽くメモな感じで描くつもりが大分時間かかってしまいました。
説明絵って難しい…。

因みにこのきつねさん、僕のお気に入りです。
特にお腹の白い部分。
もふもふ。

考えるという事

僕は、考えるということをよくします。
…まぁ、生きていれば誰だってそうでしょうが。

この世のあらゆる物事に対して「なぜ?どうして?」と疑問に思い
よく見たり、調べたり、考えたりして自分自身で答を見出す。
そうやって知識を身につけて成長していく。
知欲、精神の食べ物とでもいいましょうか。

美術にも同じようなものを感じます。
あらゆる物事から影響を受け、自分自身の感性で表現していく。
それが絵であれ文字であれ音であれ、考えた末の表現。
何も考えないで思うが侭に描く、というのもありますが
これは無意識的に、頭の中の考えを瞬時に記号化して
表現していくものだとおもいます。



僕の中では二つ、考えるのがとても恐ろしいものがあります。
一つは、何故自分が自分であるのか。

今、この時、この瞬間を、人間として生きている。
何故46億年という地球の歴史の中のこの時代なのか
何故あらゆる生き物がいる中で人間なのか
そもそも何故、他の誰でもなく「自分」という存在なのか…
考え出すと本当にキリがなくなってしまいます。

しかし、下を見下ろすと自分の体がある。
自分の思い通りに手足を動かすことができる。
何か衝撃を受けると痛みを感じるし
胸に手をあてると心臓が鼓動している…
考えた末、自分が人間として生きている事を認めざるを得なくなるのです。

もう一つ恐ろしい事、それは死んだらどうなるか。

死んだら土にかえる。
もしくは食われて他の生命の吸収される。
燃やされてお骨になる。
普通に考えればそうなるだろう…

死というものは、単純明快でありながら重大な問題であり
人類史上でもいまだ解決できていない。
ある者は宗教に縋り、ある者は化学に答を見出す。
しかし実際は自分自身で死を迎えないとわからない。

どちらも、考えれば考えるほど深く考えてしまい
今現時点の知識や情報等で解明することが不可能。
答が出ないが故に、考えるのがとても恐ろしく怖いのです…。

生と死のテーマについては、手塚先生が『火の鳥』という作品を通して
その考えを述べています。
とても長いのでまだすべて読みきれていませんが
命の在り方について考えさせられるとても素晴らしい漫画です。

あと、火の鳥自身がすごい美鳥さん…

皇居散策

先日、神保町に行ってまいりました。
本探しのつもりでしたが、皇居東御苑の散策がメインに。

ファイル 31-1.jpg

駅からずっと南へ向かうと、橋が見えてきました。

ファイル 31-2.jpg



ファイル 31-3.jpg

入り口付近。
烏が何かを啄ばんでいます。

ファイル 31-4.jpg

見事な石崖。

ファイル 31-5.jpg

師走ですが、紅葉もまだ綺麗でした。

ファイル 32-1.jpg


天守台(天守閣跡)。
一六五七年に焼失した後、再建されることはなかったという。


ファイル 32-2.jpg


石室。
非常時には調度品を納めていたのだろう。


ファイル 32-3.jpg


少し疲れたのでこのあたりで
姫神の「朽葉の道」を聞きながら休憩。
日本の民族音楽と一緒に、日本の景色を楽しむ。
なんて贅沢。


ファイル 32-4.jpg


横に長い百人番所。
この中に百人、警備をしていたのだろう。


ファイル 32-5.jpg

ファイル 33-1.jpg

ファイル 33-2.jpg

ファイル 33-3.jpg


池に映りこむ紅葉が美しい。


ファイル 33-4.jpg

ファイル 33-5.jpg


閉園間際、最後に夕日を見た。
なんて美しい。




この後、書店を散策。
もうすでに夕方になっていたので
ほとんど閉まってましたが…。
しかし、とても素敵なものが手に入りました。

『誰も知らない手塚治虫』という本。
なんと、W3のボッコ隊長の絵入りサインが書かれているものが
ありました…!!
この本自体は買う予定はなかったのですが
サイン入りと知って即購入。

日付が今年なので手塚先生が描いたものでは
なさそうですが(恐らく先生の関係者?)
それでも嬉しかった!
やっぱり先生の動物キャラは萌ゆる。
ボッコ隊長可愛いよ…はぁはぁ。

鳥獣戯画の図録といい、ここ最近
いいもの入手できて嬉しいです。

読書の秋

ファイル 30-1.jpg

千年桜から、鹿と桜のキャラクターを連想。
日本古来の思想だと鹿といえば、楓なんですけどね。
ちょっと特徴がなさすぎるかな…。

ここ最近、日本の美術や歴史に関する書籍を大量に集めているのですが
そろそろ本棚の整理も大変になってきました。
これだけ集めても、まだまだ足りない。

知欲というものは果てしないものだ。

絵は最終的には独学なので
本に描かれた絵や知識が、頼みの綱となるのです。

神保町にでも散策に行こうかな…。
日本の歴史に触れるのには絶好の場所だし
本の町というだけあって本屋さんがとにかく多い。
江戸時代の資料を専門的に扱っている場所もあるようだ。

鳥獣戯画

鳥獣戯画…平安~鎌倉時代に描かれた大昔の動物漫画。
手塚先生も大変衝撃を受けたと語ってましたね。

僕も、あの絵に描かれた動物(特にうさぎときつね)の描写が
艶やかというか、一種のエロスを感じるというか
僕にとっては教科書で見たときから大変萌ゆるものでして…
うさぎさんかわいいよ。

二年前に鳥獣戯画の展示がサントリー美術館にて行われたのですが
あろうことか、そのとき図録を買い忘れてしまっていたのです。
これは不覚!

今になって資料が欲しくなってしまって
探してみたのですが、鳥獣戯画に関する書籍が全然見つからなく
あったとしても、とても手の届かない高価なもので…。

そして今日、ジュンク堂書店に行ったら
何故か普通に置いてありました。
いつも立ち寄ってる日本美術コーナーに
突然置かれていただけに吃驚。

本の流通には詳しくないので
何で美術館の図録が置いてあるのかさっぱりでしたが
これほど好都合なことはありませんでしたね(笑)

おまけ
鳥獣戯画の資料が欲しいあまり描いていた落書き。
ファイル 29-1.jpg

ファイル 29-2.jpg
いずれも墨の練習を兼ねて。
やはり一発描きは難しいです。
鳥獣戯画の毛並みの表現も参考にしていきたいな。

御稲荷様 其の二

ファイル 27-1.jpg

以前の日記で載せられなかった分の写真を。
まず入って最初にお見えになる大黒様の手水舎。
他に例がない、珍しい手水舎のようです。

ファイル 27-2.jpg
この小さな鳥居をくぐると、御稲荷様が。

先日の酉の市では、こことは別の大鳥神社に行って参りましたが
あまりの人の多さに、ゆっくり見れませんでした。
手水舎にすらまともに近づけない状態で
誰もが延々とお金を入れて鐘を鳴らすだけなので
とても複雑な気持ちでした・・・。

アニメーション

最近、Flashを使ったアニメーション等の勉強をしています。
まだまだ、使いこなせていませんが
一応形には出来るようになってきました。

http://systrum.kemono.cc/kitune_siro.swf

試作段階のものです。
首輪の丸い部分に触れると表情が変わるだけという
簡単なものですが・・・。

もっと勉強して色々な事が出来るようになりたいです。

制作風景

ファイル 25-1.jpg

少しあやしげな制作風景。
あんまり広くないので色々工夫して
環境を整えています。

ファイル 25-2.jpg
現在製作中の絵。
狐を浮世絵の美人画風に。

今までは鉛筆のみで線画を描いて
そのまま取り込んで彩色というパターンでしたが
今回は墨をすって、描いております。
紙も画仙紙で。

今回使用した墨は古梅園製の『梅園』。

気軽に描ける鉛筆やコピー用紙と違って
一つ一つに重みがある分、気も引き締まって
作業に集中する事が出来ます。

終わったら、使った筆と墨に感謝の念を忘れずに。

まほろば

混沌とした時代の流れ、日々の雑念を忘れるため
一旦心を無にし、座禅を組む。

過ぎ行く流転の元、かつての自然と文化が調和した
美しい時代の事を想う。

こうありたい、こうなりたい、と。
私自身は無意識のうちにそれを求めていた。

風土に対する想い、それは
日本人としての、心の中に眠る感情なのだろうか。
こうあるべき、こうなすべき、と。

私はその気持ちが上手く言えなかった。
だから、こうして絵にして伝える道を選んだ。

日本人としての、心の故郷「まほろば」を求めて・・・。

御稲荷様

昨日は本当に凍える日でしたが
本日は寒いけど雲もなくとてもよいお天気でしたので
近くにある稲荷神社まで散策に行きました。
といっても、普段からよく通る場所なのですが。

ファイル 22-1.jpg
随身門

すぐ近くに鉄道が走っているとは思えない程
静寂に包まれた場所であり
緑に囲まれた境地は心地がよく
散策するのには最適な場所です。

ファイル 22-2.jpg
創建年代は不詳ですが
恐らく明治頃。
小さいながら立派な建物。

ファイル 22-3.jpg
奥の鳥居をくぐると、御稲荷様が鎮座しておられます。

ファイル 22-4.jpg
奥にも沢山。
狐のお嫁さんが欲しいです。

ファイル 22-5.jpg
ふと足下を見ると、ここにも沢山。

因にここの手水舎は大黒様で
なかなか珍しいものです。