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北国に惹かれ

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北国の 開湯伝説 きつねかな―



北国でとある農民が、作物にいたずらをするきつねを追いかけたところ
温泉が見つかったという。
そのお話を題材にして描いてみました。

今、日本東北の伝統を絵にしていきたいとおもっています。

東北民族の魂を音楽に込めてきた「姫神」の曲を聞いているうちに
次第に北の地へと惹かれるようになり
今は岩手県の『遠野物語』というものを読んでいます。

遠野には語りつくせないほどのたくさんの不思議があります。
その遠野にまつわる民話をまとめたものが、『遠野物語』です。
この『遠野物語』、今年で百周年になるそうな。

姫神1982年の2ndアルバムにも「遠野」というのがあります。
遠野の自然を青々しく、そしておっかなく表現した名盤です。

サムト、河童などのおっかない妖怪たちも
日本の美しい自然に対する信仰と敬意だとおもいます。



例えば、自然に対する畏れと敬意の現れとして
古代日本人にとって、雷は恐れおののく存在です。
それと同時に恵みを齎す存在でもあります。
稲妻(いなずま)と漢字で書きますが
この稲という漢字は雷が落ちると稲などの作物がよく育つことから
由来してると言われております。

わたし達も、美しい日本の自然に対して
もっと敬意を示すべきではないでしょうか。

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